成功はランダムにやってくる
ビジネスで成功するために何かしようと考える時、成功するためのマニュアルのような本を手に取ってみたり、経営分析から成功を導こうと考えることが多いと思います。
来期の事業計画の作成など経営戦略を立てようと考える時、当期の予算と実績、なぜそのようになったかの分析、ではどうすればよいかの論理が中心となりがちです。
しかし、成功者はよく「私は運がよかった」と言っています。何か分析や論理だけでは説明がつかない要素があるようですが、それを具体的に表現したものは多くない気がします。
「シナリオプランニング(成功はランダムにやってくる)」という本では、この要素を考えさせてくれます。
予測ができない位の成功は、そもそも経営分析などによって予測ができません。ただ、待っているだけでも成功はできません。
この本に記載されている成功するためのポイントは、固定観念に囚われず色々な人に会ったり考えたりする時間を確保すること、そしてチャレンジをし続けること。そうすれば予期せぬ成功がもたらされるというものです。
確かに一つの仕事をしていてもデスクワークだけをこなしていても、そこから何か発展性のある仕事につながらないことが多いと思います。デスクワークで思いついたことなど社内で話したり、外部の人に提案して初めて評価され、さらに磨きあげられアレンジされ成果がでる
というプロセスがとても大切になるのではないかと思います。また、その時間を確保しない限り何のつながりもできないため、ある意味ゆとりが必要ですね。
そして、ビッグチャンスをつかもうと一気にチャレンジをするのではなく、一定のチャレンジをし続けることをポイントにしています。もちろん、一定の成功が見込める投資であればいいですが、不確定要素が多ければ多い案件ほど、分散させて投資する方がチャンスが広がるという概念が示されています。
税理士の仕事としては、決算と税務の話、過年度との比較が中心となりますが、踏み込んでアドバイスされる税理士は上記に加えて業界のトレンドを踏まえて業績の詳細な分析を行っていることと思います。
ただ、顧客に予測ができない成功をもたらすようなヒントを与えることができたらそれはこの上ない幸福な話のため、お客様にランダムにやってくる成功を捕まえられるように共に取り組めればと考えます。
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